みさと天文台 (No. 900)

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date 2025 11 22
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先日、和歌山県紀美野町にある「みさと天文台」を訪問する機会がありました(図1)。
2006年に美里町は他の町と合併して紀美野町になったのですが、
天文台の名前は設立当初の美里の名前を残しています。
研究員の米澤樹さんに案内していただきました。

天文台の大きさは、
持っている望遠鏡の口径(レンズまたは反射鏡の直径)で競われることが多いですが、
みさと天文台の望遠鏡の口径は105cmもあります。
設立当時市民に公開さてている日本一の望遠鏡の口径が103cmだったそうで、
これを追い抜くために105cmにしたそうです(図2)。
やまがた天文台とつい比較したくなってしまいますが、
山形の主力は口径15cmですのでちょっと悔しいです。

みさと天文台には4次元宇宙シアターやプラネタリウム、電波望遠鏡もあります。
やまがた天文台にはプラネタリウムはありませんが、
4次元宇宙シアターはあります。

一般市民向けの夜の星空ガイドツアーは木曜、金曜、土曜、日曜、祝日に行われます。
完全予約制で料金は1500円です。
年間参加者は約5千人だそうです。
一日平均の来場者数はやまがた天文台と同じくらいですので、
山形は小さい割に頑張っているとひと安心ということろでしょうか。

みさと天文台は色々な工夫をされていますが、
まず、プラネタリウムの星座絵がとても可愛くて感激してしまいました(図3)。
天文台の職員の方が描いたということでオリジナルです。
さらに感心したのは図1の赤く囲った丸にあるにあるプロジェクターです。
高いドーム展望台に登って地面をみると、
見下ろした地面にこのプロジェクターからの映像を見ることができることです。
そこには地面の方向、つまり、
地球を透過して南半球から見える星々が見ることができるのだそうです。
本物の星空とあわせてみると宇宙空間に浮かんでいるように見えるのでないかと想像しています。
今度は夜に訪問したいと思ったのでした。


図1 みさと天文台全景 http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/900-fig1.jpg
図2 口径105cmの大望遠鏡 http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/900-fig2.jpg
図3 可愛い星座絵のプラネタリウム http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/900-fig3.jpg
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