世界天文年企画展@仙台 人類が始めて望遠鏡を使って宇宙を観察し、地球の外へ しっかりと目を向けるようになったのは今から四百年前 のことです。イタリアのガリレオ・ガリレイが1609年に 初めて望遠鏡を宇宙に向けた時のことです。ガリレオは どんな望遠鏡をつかって、なにを発見をしたのでしょう。 ガリレオ・ガリレイが近代的な天文学を発展させてから 四百年を迎えるにあたって、今年は世界天文年として 全世界でいろいろな行事が行われています。その中の一つ として仙台市天文台で特別展が7月25日から8月30日まで 開かれます(図1)。 この企画展ではガリレオの時代から現在までの望遠鏡の 歴史をたどることができます(図2)。 非常にめずらしい歴史的な資料がみられます。 望遠鏡による宇宙の観測は最初可視光線のみを用いていました。 可視光線というのは人間の目で見える光のことです。 その後、電波で宇宙を調べる電波望遠鏡やX線(レントゲン線) で宇宙を調べるX線望遠鏡など様々な観測装置が開発され、 そのたびに新しい発見がありました。そのような、いろん な観測の仕方も分かりやすく紹介されています。 さて、そのように観測装置が進歩して、また、天文学や 物理学の理論が発展して、現在ではいったい宇宙はどう 解明されたのでしょうか。企画展では、太陽系や太陽系 以外の惑星がどうなっているのか、星が生まれて死んで いくまでのたどる道筋がどうなっているのか、銀河のし くみはどうなっているのか、宇宙の誕生とはどんなだっ たのか、などこれまでに明らかにされてきたことが、き れいな写真や図やモデルなどで説明されています(図3)。 夏休みの計画に星空観察とあわせてこの企画展への訪問 も繰り込んでいただければ嬉しいです。 参考: 仙台市天文台 tel 022-391-1300 URL www.sendai-astro.jp 図1 仙台市天文台で企画展「宇宙を解き明かす」 (写真提供:仙台市天文台) http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/91-fig1.jpg 画像をクリック(拡大) 図2 ガリレオの使った望遠鏡の復元を持つ著者 http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/91-fig2.jpg 画像をクリック(拡大) 図3 天体の運動を理解するモデル (写真提供:仙台市天文台) http://astr-www.kj.yamagata-u.ac.jp/~shibata/yamashin/91-fig3.jpg 画像をクリック(拡大)