月の若返りの水と模様


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梅雨も明け、晴れた夜が続く時期となりました。今見える星をご紹介 しようと思ったのですが、今週は月が明るく星座観察には適しません。 今週は月をじっくりとながめてみることにしませんか。

万葉集にこんな意味の歌があります。「天の橋がもっと長かったらな。 高山がもっと高かったらな。月の神さまが持っていると言う若返りの 水を君のために取ってきて、君を若返らせてあげたいよぉ。」 作者のおかれた状況をいろいろ想像して楽しんでいます。 原文では月の神さまは「月読」、若返りの水は「変若水」です。 若返りの水が月にあるとする話しは各地に残っています。

若返りの水があれば死なないので、不死の薬が月にあると言う お話もたくさんあります。中国にはこんなお話があります。 あるとき(げい)という勇者の神さまが 世界の西の果てにある崑崙山(こんろんざん)まで旅をして、そこに住む西王母から、 人間のために不死の薬をもらってきました。 ところが妻の常娥(じょうが)はそれを盗んで、 月に逃げ込んでしまいました。このために人間は不死 を得ることが出来なくなってしまいました。 この悪事のために常娥はヒキガエルに姿が変り月に住むことになったので、 今でも月面の陰となってその姿が見えるそうです。

さて、実際の月の模様の中にウサギがいると言う話しは聞いたことが ありますが、はたして、ヒキガエルはいるでしょうか。 図1を参考にして探してみてください。 夕涼みがてらのお月見のために、今週の山形での月の出のおおよその時刻を図1に まとめたので参考にしてください。



図1 月の模様のなかのヒキガエル(写真提供:やまがた天文台)
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図2 今週の月の出の時刻
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全体
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ゲイの文字の画像
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