夏至 (No. 878)

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date 2025 06 21
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今日は夏至です。
太陽が最も高く昇り、日の出・日の入りの方向は真東・真西からずっと北寄りです。
そのため昼間の時間が最も長く、夜が短くなります。
夏至にちなんだ行事が世界中で行われています。
ただし、これは北半球の話で、南半球では冬至になります。

北極に近い北欧では太陽は沈むことがなく白夜になりますので、
夏至祭りはとても大切で、
フィンランドでは夏至祭りは国民の祝日になっています。
夏至祭には、
子孫の繁栄や将来のパートナーを見つけるためのおまじないをするそうで、
夏至祭は結婚式の多い日だそうです。

冬の厳しい山形でも夏至は大事にしたいですね。
日本の神社では夏越の祓(なごしのはらえ)が夏至祭りに対応する行事になります。
月遅れになりますが、河北町の谷地八幡宮では7月21日(海の日)に行われるそうです。
一般的には旧暦の六月晦日の場合が多いようです。
夏越の祓では、
茅(ちがや)で大きな輪を作り、
この茅の輪をくぐることで病気や禍を免れようと言う神事が行われます(図1)。
茅の輪くぐりによって、病気や禍を免れるという行事は「備後国風土記」の逸文の
素戔嗚尊(すさのおのみこと)と蘇民将来(そみんしょうらい)の故事から生まれたものです。


イギリスにはストンヘンジという巨石でつくられた遺跡が残っています。
夏至の日の出の光の条が中央の石に導かれるように石が配置され、
夏至の太陽のパワーがいただけるという仕組みになっています。
私は、私自身のストンヘンジを見つけて密かに楽しんでいることがあります。
真西から約30度北に傾いた道路が近所にあります。
皆さんの近くにも同じような方角の道路はないでしょうか。
この道路に立つと夏至の太陽の日の入りが道路の中央に見えて、
道に沿って光が走ります(図2参照)。
これがとても綺麗なのです。
早起きの方は、真東から北に30度傾いた道路を探してください。
日の出の光がとても綺麗なはずです。
散歩の時にそのような素敵な道を見つけてはいかがでしょう。



図1 茅の輪くぐり(提供:河北町谷地八幡宮) http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/878-fig1.jpg
図2 私のストンヘンジ(画像はChatGPTを利用) http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/878-fig2.jpg
本文終わり   (他の記事も読む)(homeへ)
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