身近になった火星 (No. 912)

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date 2026 02 21
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再び人類を月に降り立たせるアルテミス計画が進んでいることを
ご存知の方も多いのでないでしょうか。
単に人類が月に行くだけではなく、
居住可能な施設を作ったり月の資源を利用するなど「月開発」というビジョンのもとに作られた計画です。
さらに、次のステップで火星へ行くことも視野に入れています。

台湾を起点にしてミクロネシア、メラネシア、
ポリネシアへと太平洋の島々にカヌーを使って広がっていった人類の歴史を
見ると火星への進出もありうるのかなと想像してしまいます。
星空案内人養成講座の受講生の皆さんとお話しする機会が多いのですが、
高校生、大学生の若い人たちに聞くと火星に行ってみたいという方が意外と多いのでびっくりします。
とても積極的で、さすが若者は夢が大きいと思います。

火星にはパーサヴィアランスという探査車が2020年以来火星の調査を続けています。
ホームページを見ると毎日のように活動の様子が画像でアップロードされています。
「ああ、今日は穴掘ってるな」など見れるので、
火星がすぐそばにあるもののように感じることができます。

図1のように移動しながら調査を進め2024年までに30km以上も移動しています。
火星は遠く電波で信号を送っても動作が始まるには平均13分の遅れが生じます。
結果の画像が見えるのにもまた同じ時間かかります。
そのため、
あらかじめ画像で進路を調べて計画し少し移動して、また、進路を調べてといった進み方になります。
ところが今年1月30日のNASAの発表によるとAIを使った自立運転で256メートル進めたということが発表になりました。

図2は報告映像で私が感動したものの一つで、火星のつむじ風です(実際は動画です)。
地面が温められて上昇気流ができそれが渦になり、砂埃を巻き上げています。
面白いのはこの時、摩擦電気が発生し、
それが放電して雷のようにゴロゴロ音をたてているのが聞こえます。
電気量は私たちがドアノブでびりっと感じる程度の弱いものですが、
この電気によって大気中で化学反応が起こるのでないかと考えられています。




図1 火星のパーサヴィアランス(Perseverance)の探査経路 (提供 NASA, https://science.nasa.gov/mission/mars-2020-perseverance/) http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/912-fig1.jpg
図2 火星表面で起きたつむじ風 (提供:NASA/JPL-Caltech/SSI) http://www.shibatashinpei.jp/lib/yamashin/912-fig2.jpg
本文終わり   (他の記事も読む)(homeへ)
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